BSアンテナをUHFに追加して増設する方法
はじめに
テレビの受信環境を最適化するためには、BSアンテナやUHFアンテナの正確な設置と調整が欠かせません。特に日本では、地域ごとの送信所の位置や使用するケーブルの規格が異なるため、専門的な知識と工夫が必要になります。
本記事では、アンテナ設置初心者から経験者まで役立つように、以下の内容を詳しく解説していきます:
実際に使用された配線図の紹介と設置の工夫点。
アンテナケーブルの加工方法と選定のポイント。
埼玉県を事例としたUHFアンテナの向き調整の具体的な方法。
この記事を読み進めることで、効率よく高品質なテレビ受信環境を構築するための実践的な知識を身につけることができます。それでは始めていきましょう!
1. 配線図の全体像
BSアンテナ設置前 (UHFのみ受信)
まずは、BSアンテナ設置前の状態です。この状態ではUHFアンテナのみを使用して受信していました。

BSアンテナ設置後
BSアンテナを追加設置することで、受信環境が大幅に改善されました。配線もシンプルにするため、ベランダから屋根裏に伸びている既存の一本の同軸ケーブルを流用し、自作部分を最小限に抑えたのがポイントです。

2. アンテナケーブルの加工方法
同軸ケーブルの種類と選び方
アンテナケーブルには、主に4C-FBケーブル(安価なものが多く、ダイソーなどで入手可能)と5C-FBケーブルがあります。作業中、5C用のF型コネクタを4C-FBケーブルに無理やり取り付けようとしたため、時間がかかりました。

F型コネクタと同軸ケーブルの適合
適切な作業を行うため、最終的に電気店で5C-FBケーブルを購入しました。このように、使用するケーブルとコネクタの規格を合わせることは、安定した受信環境を実現するうえで非常に重要です。
3. UHFアンテナの向き調整(埼玉県の事例)
テレ玉・東京キー局・NHKの地上デジタル放送の同時受信
埼玉県では、テレ玉、東京キー局、そしてNHKの地上デジタル放送はどれも東京スカイツリー付近から放送されています。
以下のポイントを参考に、最適なアンテナの向きを見つけてください。
地域別の受信ポイント
県の中央部と大宮以北・高崎線周辺
テレ玉送信所と東京スカイツリーがほぼ同じ方向に位置するため、アンテナの向きをテレ玉送信所に合わせれば、1本のUHFアンテナで両方の局が受信可能です。
県南部
テレ玉送信所と東京スカイツリーが若干異なる方向にある場合、両局の中間にアンテナの向きを設定することで、双方の受信が可能となるでしょう。
県東部・県西部など、送信所の方向が大きく異なる地域の場合
それぞれに向けた別々のアンテナを設置し、2つの電波を合流させるために「U―U混合器」という器具を使用する必要があります。
受信調整のイメージ図
まとめ
BSアンテナとUHFアンテナの正しい設置は、テレビの受信環境に大きな影響を与えます。
配線図では既存のラインを活用する工夫がポイント。
アンテナケーブルの加工では、適切なケーブルとコネクタの選定が非常に重要です。
UHFアンテナの向き調整では、地域ごとの送信局の位置関係をしっかり把握し、最適な角度を見つけることが成功へのカギとなります。
このガイドを参考に、あなたのテレビ受信環境をさらに充実させ、快適な視聴ライフを実現してください。
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